2011年5月8日日曜日

テンセグリティはどうなった!?


しばらく放置していたんですが、今日はがっつり組み立てました。

組み立ての参考にしたのは、アメリカのある雑誌を邦訳した本なんですけど、数値が恐ろしくアバウトで大変苦労しました。
この本を読んで何か作ろうっていう人は、こんな些細な事にケチをつけないんでしょうけど、他の雑誌だったらクレーム対策で大変だろうなと(笑)

結局最後は関数電卓なんか持ち出して、ナイロンコードの長さを計算したんですけど、もう少し長めに見積もるべきだった・・・ちょっと、というか大きく失敗です。
またナイロンコードは気温や湿度で微妙に伸び方が変わってしまうのか、日を変えて組み立て作業を行うと、テンションの調整が非常に厄介になりますね。
とりあえず、これはこれで一度完成させるとして、次回に向けての対策を考えたいと思います。

しかし、こいつは見れば見るほど面白いですね。
形を保ちつつ、しかし柳の様に揺れているのをみるのは楽しいですな。
動く建築なんかに応用している人もいるみたいだし、 これでどんなものを作れるのか、また何に応用できるか、もう少し考えてみますかねぇ。

2011年5月5日木曜日

テオ・ヤンセン


前から狙っていた、大人の科学マガジンを入手しました。
オランダのキネティックアーティスト、THEO JANSEN/テオ・ヤンセン氏の人工動物の小型版ですな。

http://www.strandbeest.com/index.php

風でこれだけ動かすには緻密な計算と、高い工作精度が必要なんでしょう。
しかし実物大の人工動物達は、いつ見ても凄いですね。
うにょうにょした節足動物っぽくて、なかなか気持ち悪いですなぁ。
しかし人間が頑張れば、こんな作品が作れるんですね。



今、福島第一原発問題で揺れ動いていますが、実際問題自然ネルギーにほとんどの電力を切り替える、っていうのは難しいと実感できるキットです。
私自身は原発にはかなり以前から反対でしたが、とはいえヒステリックに原発反対を訴える人々やマスコミには、かなり疑問と違和感をを感じます。
どのようなエネルギー源に切り替えるのか、原発を廃止したとして後の処理をどうするのか(10年以上のスパンで管理が必要)、彼らにその青写真があるとはとても思えません。
産業も便利な生活もすべて捨て去るというなら、まあそれでいいんでしょうが・・・。
実際、国内の原発は全て停止したけれど、隣国の原子力発電でつくった電気を購入している国もあるということは、原発を停止すればそれで良いという問題ではないわけです。
発電と送電を分離する問題も含めて、誰かに丸投げにするのではなく、日本国民全員で冷静に、そして本気で考えなければならない問題だと思うんですが、連日の報道ときたら・・・。

2011年5月3日火曜日

活版印刷

今日は東急ハンズで活版印刷を体験。
一応印刷屋さんなので一通り印刷については学んでいますが、活字を実際に組んだり、本物の活版印刷機を動かしたのは初体験です。
微妙な凹み具合とか、同じ文字でも活字の磨り減り具合でひとつひとつ表情が違うところとか、なかなか魅力的な印刷方法だと思います。

ただ、現代では使いどころが限られる方法でしょうね。
味がある良い印刷方法だとは思いますが、量産品に置いてはその『味』が、様々な形で足を引っ張るために使われてしまいますから(苦笑)。
しかしそれも量産品では仕方がないこと。
購入者も含めて多くの人が関わる商品において、全員に似たような価値観を持って製品に接してもらうってのは、ほぼ不可能なことなので。

ですから、デザイナー・企画担当者の目が届くような規模の数量で、一点一点印刷物の表情が違うことにも理解を示し、愛情をもって接してくれるユーザー(ファン)がいる、そんな場面でなければ使うことは難しいと思います。
ということは、雑貨を作っている人であるとか、個人経営で印刷物が必要な人なんかには向いてるかもしれませんね。
神戸だと、駆け出しの洋菓子店なんかで用途を見つけられそうです。

個人的には名刺には絶対使ってみたいし、活版印刷+ホットスタンプ+貼箱なんて仕様でパッケージを作ってみたいとは思うんですがねぇ。
絶対に良い方法なのに、状況に合わなくなって埋もれてしまっている技術って、他にも結構あるんだろうなと考えさせられた体験でした。