Arduino とは、単純な入出力を備えた基板と Processing/Wiring 言語を実装した開発環境から構成されるシステムである。
ハードウェアの設計情報は、Creative Commons Attribution Share-Alike 2.5ライセンスで提供されているので、自分でパーツを集めて基板を製作することが可能である(いわゆるオープンソース・ハードウェア。組み立て済み基板を購入することもできる)。
また、開発環境のソースコードと基板上のライブラリは GPL v2 ライセンスで公開されており、フリーで使用することが可能だ。
今までにも同様のシステムは存在していたが、開発環境の準備でさえハードルが高く、また価格も非常に高価だった。
しかし Arduino は、MacOS・Windows・Linux等、色々なOSに対応していること、安価なこと、Adobe Flash等ホストコンピュータの上のソフトウェアでも制御できるなど様々な利点を持ち、現在もシェアを広げている。
Arduino プロジェクト公式サイト:http://www.arduino.cc/
プロダクト・デザイナーにとって、このシステムを使用するメリットは、実際に機能する試作品を作成すること(プロトタイピング)が可能になるという点である。
何か電子機器的なプロダクト・デザインを行うとき、機器の入出力のデザイン(ふるまいのデザイン)を行う必要がある。
しかしそれを一から十まで作成しようとすると、プログラミングやサーキットの設計など、高い壁を乗り越えなければならない。
例えば、スイッチ・電池・モーターを導線でつなぐ(サーキットの設計)を行うと、スイッチを押す(入力)→電気が流れる・モーターが回る(出力)という「ふるまい」をデザインできる。
このレベルであれば、小学生の知識でもできるだろう。
しかし、水温が100℃上がったのを探知する(入力)→袋を破って、乾麺をお湯に投入する(出力)という機械を作るとすると、相当な技術と工数が必要なのは理解してもらえるだろう(ピタゴラスイッチ的な方法で実現するならば別として)。
そのような壁を低くしてくれるのが、Arduino というシステムである。
一番面倒な部分が準備済みであり、また基本的な構成は多くの人々がネット上で公開している。
そのため、プログラムやサーキット設計がまったく初めてでも、公開されている情報を組み合わせることで、ある程度のプロトタイピングが可能なのだ。
ということで今年はコレの勉強を始めてます。
今はナイトライダーのセンサー(古いなぁ)を作っているところです。
ネットで検索すると、それ用のプログラムとかサーキットの設計図が多数公開されていますね。
勉強のため、色々いじくり倒しながら進めているので時間がかかってますが、慣れた人なら一日もかからず作れますね。
いやぁ、イイ時代になったものだ。
最終的には Arduino を使って、ロボットを作ってみたいですねぇ。
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