2014年10月22日水曜日

青島の三輪車 (Tricycle that runs in Qingdao)

2014年10月17日から20日にかけて、中華人民共和国・青島に出張する。綺麗なホテルにこもっていても仕方がないので、明るい安全な時間を見計らって、街中をぶらついてみた。

目についたのは三輪車の多さ。小型のものはスクーター感覚で乗り回され、中型の働く自動車的なものも軽トラ感覚で見掛けることができた。青島のかなり粗い運転が目立つ交通事情と、凸凹している道路事情を考えると、二輪では危ない気がするし、荷物や人を荷台に乗せて運べる事を考えると、青島では非常に合理的な乗り物なのかもしれませんね。

流石に建材等を運搬する大型の三輪車は郊外でしか見掛けられませんでしたが、日本では消え失せた三輪車がここでは交通の一端を担っていました。 小型三輪車については、日本の自転車感覚で販売されていたのが印象的でしたね。


Between 17 to 20 October 2014 business trip to the People's Republic of China Qingdao. I decided to explore the city of Qingdao in a safe time zone.

I remember the surprise that many of the tricycle is running. Small tricycle is used as well as scooters, medium-sized tricycles are used in "Keitora" feeling. Given the road was bumpy and dangerous traffic conditions, it is considered act of running a motorcycle and bicycle that's dangerous. Also, from their way of life, I think tricycle be a vehicle reasonable. Because there is a need to run by carrying luggage and people in bed.

Large tricycle was only running the suburbs indeed, but tricycle not apparent in Japan, was responsible for the end of the traffic in Qingdao. Also It was impressive small tricycle is that had been sold in bicycle sense of Japan.



開店準備中のお店に商品を配達している模様

珍しいカウル付き

バイク改造品?

駐車場にもズラッと

通勤途中の人々にお粥を販売中

乗り合いタクシー的なやつ

屋台的なやつ

屋台的なやつ

自家用三輪車

わりとカッコ良かった

青島ビール運搬中

2014年5月15日木曜日

ハンドメイド クロモ自転車 大展覧会 「おまけ」

おまけとして、あまりためにならない「用語集」を執筆。随時追加します。

【あ行】
■異音
うえノンがドリルを使用時に発生させる高周波。最近は出なくなってしまった。

【か行】
■カミル
削り過ぎる炙りすぎるなど、自転車工作において失敗することの総称。



【さ行】
■茶丈藤村
ビワイチ、あるいは滋賀をめがけて走ってくるローディー達の憩いの場。美しい女将がお出迎えしてくれる。和菓子が美味しいよ。
http://sajo-towson.jp/sajo_towson/

【た行】
■タップ
作業中に、一体何本折れるだろうか?それだけが心配だった。

「ひとり1本は折ってしまうのかな?」

こんな所から既に不安で一杯だった今回のプロジェクト。しかし意外な事に、そんなに折れなかったのだ。ちなみにうえノンはタップではなく、ドリルを一本折る大失態。あっ、ちなみにネジを切る道具の名称です。

■手ぐい
手でグイグイやってパイプを変形させること。
難しく解説すると、パイプに降伏点を超えるまで力を加えて変形させ、力を取り除いても元の形に戻らず変形が残る、「塑性」と呼ばれる現象を起こすことを「手ぐい」と呼ぶ。

【な行】
■NASAバンド
「びわこぐまのうた」「サイクリングヤッホー」最近では「カミルブルース」を発表している。活動拠点は美容室。現在、CD完売間近ですよ!

【は行】
■比叡平
なんだか楽しそうな人が集まっている場所。滋賀県の一部。

■びわこぐま
ナゾの生き物。この中に入っているのは・・・詳細はこちら



■びわこぐま号(初代)
つよぽ師匠が某社の指導を仰ぎ、製造された初代びわこぐま号。琵琶湖一周をはじめとし、淡路島一周、クリテリウム、ヒルクライム、東京往復に耐えたフレームだ。まだまだ現役。



■フエンテ
今回のプロジェクトの中心となった秘密工房。お仕事は常に募集中だよ!
https://www.fuente.co.jp/


【ま行】
【や行】
【ら行】
【わ行】

以上、続々更新予定。

2014年5月14日水曜日

ハンドメイド クロモ自転車 大展覧会 「採寸するぞ!」

計測を待つ上野氏のRIDLEY(やらせ)

 本章は、ロードバイクを作製するにあたって必要となる、“図面”を書き起こすための“採寸”について述べている。(ちょっと堅いな)

 世に存在するプロダクト(工業製品)には、必ず“図面”が存在する。一品ものについては例外があるかもしれないし、現物合わせということも実際にはあるけれど、少なくともベースになる寸法、もしくは寸法を導くためのノウハウが存在しているはずである。自転車についてはモノの本によると、『ヨーロッパでは“きちんと図面を起こす国”と、“ビルダーの感性(ノウハウ)で寸法を決める国”に分かれており、日本はきちんと図面を起こす方が主流である』とあった。しかし、つよぽ師匠の調べによると、どうやら実態は違うらしい(シティサイクルも含めた“絶対台数”で考えるならば、図面を起こす方が多いのかもしれないが...)では、今回のプロジェクトは、どのような方法で進められたのか?それは「今乗ってるロードバイクを測って、その寸法から図面を引き、ロードバイクをつくる」という方法だった。

 パナソニックのPOSや、アンカーのオーダーシステムを利用したことがある人は、身体の各部位を計測して......という方法を思い浮かべるのではないだろうか。確かに、身体の各部を測って、理想的な寸法を導きだす方法(※余談①参照)もあるにはある。しかし、その方法で導き出した寸法が本当に正しいのだろうか。なにせこちらは素人である。検証する方法も経験もないのだ。また、一口にロードバイクと言っても、その使用目的は個々人によって違うだろう。バリバリのポジションが正解とは限らない。なにより、慣れ親しんだポジションを急激に変えるのもどうか?という問題もある(※余談②参照)。

 そもそも自転車という乗り物、ある程度ポジションは変えられる構造になっているのだ。ならば、ひとまず現行のセッティングに合わせて作り、後は微調整で自分の身体に合わせるという方法が、今回のプロジェクトにはピッタリくるのではないか。また、自分の自転車の現状を測定した上で、明らかに「んんっ?」という場合には、個別に相談して、調整すれば良いのだ。そのための自作なんだし。

 ということで、ツヨポ師匠から下った指令は「以下の数値(下記画像の赤字部分)を測ってくるのだ!」というものである。その数、私の記憶とメモに間違いがなければ5ヶ所。

測るのは5カ所だけ!?

 5ヶ所だけの寸法で、自転車が設計出来るものなのだろうか?結論を言うと、問題無くできる。言いたい事は色々あるかもしれないが、最終的に形になったのだから、できるのだ。詳細は別項で述べるが、そもそも今回のプロジェクト、使えるラグに制限があるので、細かい数値を希望しても、そもそも実現不可能という事情があった。また今回は、ヘッド角とシートチューブ角を73°前後で設定したので、これだけで設計ができてしまうもなのだ。そんなこんなで、計測の上、つよぽ師匠に送りつけたのがこれ(下記)である。ちなみに、青の数字はメーカーのカタログから拾った数値で、設計寸法ではない。

うえノン、リドレーから採寸

 さてさて、この寸法から、どんな図面が出来上がるのだろうか?
 


余談①
 実は私、大学生の頃に自転車の人間工学に関する研究室で、データ採取とその整理という、ちょっと変わったアルバイトをやっていた。その傍らで、人体の寸法 から自転車の各サイズを決定するノウハウの調査、というのも実施していた。大学ノート数冊分のノウハウ通りにエルゴメーターのポジションを設定、乗り込んで数値を計測してみると、なるほど結果は良好であった。しかしそのポジションで実際に皆が走れるかというと、厳しいのも事実。そりゃそうだ、バリバリのロー ド乗りのポジションが導けるノウハウなのであって、「サドルにまたがって足裏がベタベタに着く」ポジションが正だった時代、そのポジションに理解を求めるのは無理があったのだろう。


余談②
 かなり昔のサイスポだったと思いますが、あるビルダーさんのインタビューが掲載されていました。名前は失念しましたが、インタビューを要約するとこんな感じでした。
「十年以上も上体が立った状態で、しかも前乗りに慣れた人に、理想的なロードのポジションでフレームを作っても、乗っていて楽しくないし、何より身体を痛めてしまう可能性もある。であれば、現在のポジションを少し理想に近づける方向でフレームを作れるのがフルオーダーの魅力なんだけど......でも、自転車をちょっとカジッた人がそのフレームをみたら、『あれ、なんでそんな寸法で作らされちゃったの? ●●●(ビルダーの名前)も全然分かってねぇなぁ』っていう評判になっちゃうんだよね」
......なるほどねぇ(苦笑)

2014年4月25日金曜日

ハンドメイド クロモリ自転車 大展覧会 まとめ序文

大展覧会のDM(ネット版)

 近江八幡市にある「尾賀商店」にて、四週間に渡って開催された「ハンドメイド クロモリ 自転車 大展覧会」。先日、遂に終幕を迎えた。長いようで短い、しかし内容の濃い四週間であった。つよぽ師匠並びにメンバーの皆様、大変おつかれ様でした。

 このプロジェクトは、チームびわこぐまの有志を募って、「クロモリロードバイクのフレームを自作する」という、わりとマニアックなものだった。その手のマニアには堪らないであろう、今回のイベント。その過程で得たノウハウについて放置することなく、ここは一発まとめてみようではないか、というのが今回の狙いである。ま、どうせ加筆訂正追記等でグダグダになるのは目に見えているんですが、とりあえず下記の流れでまとめて行こうと思います。

  1. 採寸する
  2. 設計する(師匠が)
  3. 治具の制作
  4. パイプカット&スッコンパッコン
  5. ラグカット&加工
  6. ロウ付けと入浴
  7. 削る
  8. 塗る
  9. 組立作業
  10. ついに走る
  11. おまけ

さぁ、果たしてゴールに辿り着くのか、いつこれらの文章は完成するのか!?お時間ある方は、最期までお付き合い下さいませませ。

クロモリフレームがよく分かる、びわこぐまキャプション