2011年10月14日金曜日

ホットピクセル

昨日、RAW データをチェックしていると……

「なんじゃいな、この赤い点は?」



赤い点が見えます














いわゆる液晶で言うところの“ドット落ち”みたいな現象を見つけました。
またサービスセンターに持ち込まにゃならんのかいな、と思いましたが、
ネットで調べてみると“ホットピクセル”という現象のようです。
何人もの方々がブログでその直し方を伝授されていました。



---------------自分でピクセルマッピング(キヤノン限定)---------------
  1. カメラにレンズを付け、レンズキャップを取り付けます。
  2. Manual Senser Cleaning モードを選択します。
  3. ミラーが上がる音がします。
  4. 30秒間そのままにして待ちます。
  5. 最後に電源を切ります。

念のためピクセルマッピングを行う前に、
新たに写真を撮影してみましたが、
やはり同じ位置に赤い点が写り込んでいます。


やはり写ってます


それでは早速実行しましょう。


綺麗に消えました


赤い点は綺麗に消え去りました。
レンズ・ISO・シャッタースピードなど変更しても問題なし。
やはりホットピクセルだったみたいですね。
恐らくもう大丈夫でしょう、ひと安心です。





◆補足説明【1】 ピクセルマッピングは自己責任で!

説明書を読んでみると、

「Manual Senser Cleaning モード は、レンズを外して実行して下さい」

という趣旨の文言が掲載されています。
Manual Senser Cleaning モードというのは、
CMOS を清掃する時に使用する機能なので、
レンズを外すのは当たり前なんですが……

わざわざこういう記述があって、
でもピクセルマッピングに触れていないということは、
メーカーが修理・調整するときに使う、
隠しモードみたいなものなんだと思います。

ここからは私の想像になりますが、
ピクセルマッピングを行うということは、
その方法から推測すると、

写りが今までと変わることもあり得るでしょう。

また、レンズキャップをはめないでピクセルマッピングしたりとか、
何らかの原因でピクセルマッピング中に光が入ったりすると、
エライことになってしまうのは想像に難くありません。
(私は念のため、部屋を真っ暗にして実行しました)
そういう事態を防ぐ意味で、わざわざマニュアルには、
「レンズを外して」
と、記載されているんでしょうね。

ということで、ピクセルマッピングは自己責任で実施しましょう。





◆補足説明【2】センサーは宇宙線で壊れる?

画像センサーを使用するデジカメについて、
なかなか怖い記事を発見しました。


「センサーの常識として、宇宙線でセンサーの画素が破壊されるという事実があります」
http://www.digi-came.com/jp/modules/interview5/index.php?id=18


太陽に向けて何度も撮影するのはよろしく無いという噂もありますね。
フィルムカメラだとフィルム一枚ダメになるだけで済みますが、
デジカメは永久にダメになったまま……おお怖。

画素が数個程度ダメになった時に有効なのが、
ピクセルマッピングなのだな、メモメモっと……


※ペンタックスはピクセルマッピングをデフォルトの機能として搭載している模様。

※ニコン・オリンパスも、ピクセルマッピングは搭載されていると思います、調べてないけど。



◆補足説明【3】天体写真

天体写真を中心に撮影している人は、
ピクセルマッピングを行わないで、
ちゃんとメーカーに持ち込むほうが良い、
という説があるそうです。



◆補足説明【4】ソフトウェアの問題

RAWデータは現像ソフトによって生成される画像が違いますが、
今回のホットピクセルのような異常についても対応が違うようです。

例えば Adobe Photoshop はホットピクセルを発見すると、
デフォルト設定のままだと自動で修正してしまうようです。
ということで、ユーザーの目に映ることはありません(※1)
今回発見が遅れた原因はこれでした。

メーカーの用意してくれるソフトウェアは、
ほぼ素のままデータを見せてくれるようなので(※2)
たまにはそっちでデータを開くというのも、
カメラの機能確認という意味では必要なのかな。


※1
実はよく見ていると、一瞬だけ画面上で表示されます。

※2
とは言え、Canon Digital Photo Professional から Photoshop に直接転送すると、
目立たないように修正されちゃいますけどね。

白っぽく変換